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ビルド不要のVueをAIコーディングで使うと便利

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Vue Advent Calendar 2025 3日目の記事です。

私は時々、必要になったツールなどをAIに作ってもらうのですが、その時は「1ファイルのHTML」として出力してもらうようにしています。
ビルドが不要ですし、保存やサーバーへのアップロードも1ファイルで完結するので楽だからです。

Vanillaで書くと

例としてシンプルなToDoリストを作ってみます。
Geminiの”高速モード”(gemini-flash-latest?)に下記のプロンプトで作ってもらいました。
シンプルなtodoリストをhtml1ファイルで作って。firebaseは使わない。
※なぜか毎回、Firebaseによるユーザー管理機能を入れようとするので、その対策を入れています。

下記のようなツールが作成されました。

todo-vanila.html

コードを見る

この方法でも動作に問題はないのですが、Vanilla JSだと document.querySelector() や document.createElement() を多用した命令的なコードになります。
あとから「ちょっとUIの場所を変えたい」と思ったり、処理がおかしい場合に、AIでの修正がうまくいかず、自分で書き直したくなる時があるのですが、
そういった時、DOM操作が入り乱れていると処理の見通しが悪く、修正が大変です。

Vueが便利

そんな時に便利なのが、ビルドステップ不要のVue です。
Doc: https://ja.vuejs.org/guide/quick-start.html#using-vue-from-cdn

Vueは、コードのコンパイルをブラウザ側で行える「ランタイム同梱版」も配布しています。
CDNの https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@3.5.25/dist/vue.global.min.js などを読み込むようにすれば、下記のようにHTMLファイル内のDOM要素をVueのテンプレートとして処理可能です。

宣言的UIで描けたり、状態管理をリアクティブに行えたりするので、コードの意味を理解しやすく修正も容易です。そしてNode.jsやnpmを一切使わず作業可能です。
この「ビルドなし」という使い方は、React (JSX) や Svelte では難しいので、使い方によっては大きなメリットだと思います。
もし将来的にVue SFC(*.vueファイル)で作り直すとしても、コードの流れは同じような感じにできます。

Vueで書くと

先程のToDoリストを、Vueを使って書き直してもらったのがこちらです。

プロンプト
https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@3.5.25/dist/vue.global.min.js でVue 3 Composition API を使って書き直して

todo-vue.html

コードを見る

こちらの方が、構造がわかりやすいのではないでしょうか。
ケースバイケースでこの記事がお役に経てば幸いです。

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