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Win版PhpStormをポータブル化してDropboxやUSBメモリで使う方法(前編)

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PhpStormはJetBrains社の開発しているIDE(統合開発環境)です。
コーディング時の自動補完が高性能ということで使ってみましたが、入力した関数やID名などを補完してくれて確かに便利でした。

僕は職場や自宅のPCの作業環境を統一するため、アプリケーションをDropboxにいれて設定などを同期できるようにしています。
PhpStormはインストールフォルダをDropboxに指定する方法では、ちゃんと動作しないのですが、別の方法でポータブル化する手段が用意されていました。

今回ご紹介する方法はPHP以外の言語にも対応した「IntelliJ IDEA」や、HTML/CSS/JavaScriptに特化した「WebStorm」でも同様にポータブル化できるのではないかと思います。

必要な手順

exe形式のインストーラは使いません。
zip版を使用する事と、設定ファイルの保存場所を変更することで、環境に影響されず実行できる様になります。

1.ダウンロード

まず最新のzip版のアプリケーションをダウンロードします。

phpstorm12

追記:2015年7月9日
最新版はコチラ(バージョン9)
http://download.jetbrains.com/webide/PhpStorm-9.0.zip

2.解凍してDropboxへ

ダウンロードしたzipファイルを解凍して、フォルダをDropboxのお好きな場所に移動して下さい。

3.設定ファイルの保存場所を変更

今の状態で起動すると
C:/Users/ユーザー名/.WebIde60
フォルダへ設定ファイルが作成されてしまいますので、起動前に保存場所を変更します。

保存場所の指定は
/bin/idea.properties
ファイルに記入されています。

テキストエディタで開き、

 下記のように変更します。(4箇所)

${idea.home}というのはアプリケーションの置いてあるフォルダを意味します。
ですので上記のように書き換えると、アプリケーションフォルダ内の.WebIdeフォルダに設定用ファイル、システムファイル、プラグインファイル、ログファイルを作ることになります。

参考サイト

Directories used by the IDE to store settings, caches, plugins and logs
Changing IDE default directories used for config, plugins, and caches storage

4.確認

アプリケーションを起動し、フォルダ内に.WebIdeができていればポータブル化完了です。
起動ファイルは「bin」の中の「PhpStorm.exe」です。

プロジェクトフォルダもDropbox上にすれば、ローカルヒストリーなどもきちんと同期されます。

追記 2015年3月3日

PhpStomeの実行に必要なJAVAをインストールせずに使用できる方法を投稿しました。
Win版PhpStormをPortable化してDropboxやUSBメモリで使う方法(後編)

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